精神疾患を乗り越えた一級建築士の雑記

資格やボードゲームについても語るよ

一級建築士 製図試験に一発合格するために、去年私がやったこと

今日、学科試験を受験した方、本当にお疲れ様でした。

計画が難しかったようですね。

今日中には点数がわかると思います。

製図試験に進めるのか、もう1年頑張らなければならないのか、本当に心臓に悪いですよね。

わたしは去年、学科から総合資格学院に通っていました。学科試験後に校舎へ行き、自分の回答をマークシートに転機してから、結果がわかるまでの2時間強、心臓が鳴り止みませんでした。

学科1(計画)と学科2(環境設備)の回答例は、試験終了時に出ておりましたし、学科3(法規)も、待ってる間に回答は出ていました。

でも、1番得意だと思っていた学科5(施工)が、新出題の問題が多過ぎて、基準点を下回っているんじゃないかと心配でならなかったのです。

結果的に103点を獲得できていましたが、総合資格の教務から、点数表を貰うまでが、精神的に地獄でした。

 

無事合格点を取れていた人は、夜9時か10時くらいから、次の製図試験対策の話をされます。

1週間後の日曜日から、製図対策講座が始まるからです。

 

今年の課題については、こちらをご参照ください。

kurariha.hatenablog.com

 

ここからが、これから製図試験に望む人へのアドバイスです。わたしが最も大切だと思う4点を示します。

 

  1. 必ず、大手の資格学校に入ってください。出来る限りの、1クラスの人数が多い方が良いです。
  2. クラスの中で必ず、友達、仲間を"たくさん"作ってください。
  3. 最初の1ヶ月は、なりふり構わずとにかく図面を早く描く練習!知識は後!(初受験限定)
  4. 本試験数日前に、仲間同士で、「よく書き忘れる、間違いやすいリスト」を共有する

 

では、ひとつずつ説明していきます。

 

1. 必ず、大手の資格学校に入ってください。出来る限りの、1クラスの人数が多い方が良いです。

総合資格学院、日建学院、TACのどれでも構いません。

去年は総合資格学院の課題が良くて圧勝でしたが、年にもよるので、一概にはどこがいいとは言えません。

でも、家から通えるところにいくつか校舎があるのであれば、より人数が多いところにした方が良いです。

講師一人あたりの生徒数が多い方が不利だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

なぜなら、他の人の図面を数多く見ることが、合格への近道だからです。

 

2. クラスの中で必ず、友達、仲間を"たくさん"作ってください

おそらく、製図試験ではこれが最も大切でしょう。

学科試験は個人プレーでも、何も問題はありません。

まわりにいる人はみんな敵!くらいの方が、上手くいくかもしれません。

でも、製図試験は全く逆です。とにかくたくさん、信用できる仲間を作ってください。

そしてその人たちと、毎回図面を見せ合い、遠慮なく指摘し合ってください。

同じ課題をやっても、いろんな回答があることがよくわかりますし、自分一人では思い付かなかった回答も知ることができます。

信用できる相手から指摘を受けることで、新たな発見もあります。

また指摘箇所をスムーズに見つけられるようになれば、自分が描いた図面の見直しスピードも格段に上がります。 

あとはなりより、楽しく勉強を続けられます。

授業内で、講師の指導を受けたり、同じクラスの人や、隣の人の図面を見る機会はあると思います。

でもそれだけでは全然足りません。

 

わたしが通っていたのは、35人くらいのクラスで、そのうち8人の仲良しグループで常に行動を共にしていました。

休憩時間はお互いの課題を見て、昼休みはみんなでご飯を食べに行き、常に課題の話。

授業がある日は、1日14時間くらい教室にいましたが、とても楽しく切磋琢磨できました。

その甲斐あってか、8人全員が、製図試験に合格することができました(クラス内の合格者は、35人中20人程度)。

これで、仲間の大切さがわかっていただけたでしょうか?

 

3. 最初の1ヶ月は、なりふり構わずとにかく図面を早く描く練習!知識は後!(初受験限定)

初受験の方は、手書きの図面を描くこと自体、全く初めての方もいるでしょう。

製図試験と言うと、図面を描くことが最も大切だと思われがちですが、違います。

図面が描けることは "当たり前" なのです。

ですので、初めての人も、少しでも早く作図練習から離れ、エスキースや要点記述の練習をしなければなりません。

そのためには最初の1ヶ月で、何が何でも2時間半で図面を描きあげられるようになるまで練習してください。

枚数を描くだけでは早くはなりません。

完成した図面を眺め、簡略化して描いても目立たない部分を見つけてください。

 

例えば、

引き違い窓でも、濃淡をはっきり出せば、見えがかりの線はなくても大丈夫とか、

家具類はフリーハンドでも構わないとか、

文字のサイズが統一されていれば多少走り書きでもきれいに見えるとか、

駐車場も四角に斜線でいいとか、

植栽の簡略化テクニックとか、、

(これはあくまでも個人的な意見なので、鵜呑みにはしないでください)

 

いろんな方法で描いてみて、時間を計り、全体を見てください。

そして、友達にも見せてください。

そうすると、「ここが雑なのはちょっとねー」といった意見がもらえるはずです。

クラスに1人は、やたらと作図が早い人がいるかと思いますので、その人の作図の様子を眺めてみるのも効果的です。

2時間半で図面を完成させられるようになれば、試験時間6時間半の内訳は以下のようになります。

  • 課題の精読:30分
  • エスキース:2時間
  • 要点の記述:1時間15分
  • 作図:2時間30分
  • 見直し:15分

このような時間配分ができれば、合格率は格段に上がります。

資格学校では、見直し時間を30分確保してくださいと言われるかと思います。

でも実際、本番の緊張感の中ではそんな時間は確保できません。

わたしも本番では、課題の精読とエスキースに3時間かかってしまい、見直し時間は3分くらいしか確保できませんでした。

でも、自分がよく描き忘れる点を意識しながら2時間半で作図ができるようになっていたこと、見直し時間が圧倒的に早かったことが合格に繋がりました。

 

4. 本試験数日前に、仲間同士で、「よく書き忘れる、間違いやすいリスト」を共有する

本試験までの間に、たくさんの課題をやると思います。

本試験数日前(1週間程度前が良い)、にその図面を全て見直し、自分が間違えた点、書き忘れた点、課題文で見落とした点、等を全て書き出してください。

「当時は書き忘れたけど、今はこれくらい大丈夫」などと思ってはいけません。

全て書き出してください。

そして、このリストも、仲間みんなで共有してください。

そうすると、

① みんなが間違えるもの

② みんなは出来ているが自分だけが間違えているもの

③ 自分を含めた多くの人は出来ているが、ごく少数の人が間違えているもの

に大別できます。

もちろん、これらの項目を全て暗記して、本番では常に意識して望むことが理想です。

 

でもあえて優先順位をつけるとしたら、②→③→①の順で重要となります。

②は、採点の基準となる「平均的な図面」から逸脱するリスクが高くなりますので、必須条件です。

③は、本番で焦ったときに、普段なら絶対やらないミスとして起こってしまうことがあるからです。

①は、本番でも多数の人が間違える可能性があるため、どちらかというと加点要素になります。

 

以上です。

これが、学科試験が終わった直後だからこそ、みなさんに伝えたいことです。

製図試験まで12週間、84日しかありません。

1日1日を大切に、頑張って下さい。

 

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